嫌でもあり、かなり身になっている記憶の物

18の時は、お前なんか料理向いてないよ。本当にセンスないね。何考えてやってるか分からない。死ね。どっか行けよ。邪魔。

 

とかよくアルバイト先の鬼料理人に、言われたもんだ。あぁ…

 

蹴られたり、殴られたり、怒鳴られたり、酷い時は出勤してから退勤まで無視されながら仕事した事もある。

いないモノとして扱われていたから、通り道にいるとその場で突き飛ばされたり。

 

まな板広げているのに、いないモノだから、そこに洗い物あげられたり。

 

いないモノだから、オーダー取ってきても。オーダー無視で、俺が目の前に紙を死ぬ気で置くまで作ってくれなかった。

 

その先にある、料理の魅力ってなんだろうって。

当時は、お客がいない時は全力の高い声で返事から会話までする。

出勤は当たり前に1時間前の1時間前。

賄いは2分以内で食う。

 

そんな条件の中で、それでも。

魚を自分が買って、この魚の捌き方教えて下さい。って言えば、賄いは無いけど、営業終わり、必ずAM0時から教えてくれた。

専門学校のテスト前は、それよって朝になってる事もあった。

ロマンももちろんあった。

 

でも本当にこれらのお陰で、多分頭一つ抜けてたし、感覚も、五感も。料理の考え方も。身に付いた。

 

財産とはこの事。